内閣総理大臣麻生太郎はキラーコンテンツ
麻生総理が満を持してニコニコ動画に登場。
小泉さんの時はメーリングリストが新しかったが、今は動画。時代の流れを感じる。
麻生自民党チャンネルが開設された。なにげに、口が麻生AAのように三角に曲がっているテレビくんワロス。
この動画は、公開してから15時間くらい経ったが、14万件の再生されている。はてブのブックマーク数も100を超え、なかなかのハイスピードである。放送されたアニメの違法UPなどを除いたら、結構な記録的なスピードではないだろうか?いや、あんまりニコニコ動画は知らないけど、そうそうこんなに早くトップスピードになるものは無いと思う。まぁ、「みくみくにしてやんよ」とかのある程度認知が上がってきたものの、500万回再生を目指す祭りとかでの、スピードにはさすがに負けると思うけどね。データが全くなくて、気分で語っているけどｗｗ
と思ったら100万回再生までの最速スピードのランキングがあった。
「らき☆すた -もってけ！セーラーふく-」 強すぎです。3日で、100万達成かよ。
とはいえ、他のはなんだかんだ言って、一ヶ月くらいかかっている。ニコニコ動画の認知プロセスを考えれば、流行が流行を呼ぶという感じなるので、時間が経って当たりまえ。認知にはタイムラグがどうしても生じてしまう。ニコニコ動画の新しさは、濱野氏の分析のように、そのタイムラグを感じさせないように、「いつでも祭り」という状態を作り出したことにあった。
しかし、それは元々のコンテンツのもつパワーが未知であることに起因する。コンテンツそのものの持つパワーが大きければ、初速はとてつもなく早くなる。（最近のニコニコ動画では、価値の自己生成が行われているので、過去に名作をUPした職人は当然初速は早くなるだろう。また、時間単位のランキングもできたわけで、初速が早いものを見つけやすくなりさらに加速されていくのだろう。）
総理大臣というみんなが知っている人が、ニコニコ動画のために短くても喋ってくれるという、今までの世界観だとあり得なかったことが実現してしまうのはかなりのキラーコンテンツであるだろう。元々、麻生動画の勝手UPは前々からあったわけだし、受け入れられる下地はあった。まぁ、麻生太郎は、本当に漫画のような人生な人であるわけで、ネタ的には悪くはない。*1
前々回に書いたことにもつながるけど、今の時代、「みんなが知っていること」というのはかなり希薄になり、その主軸は、コンテンツというよりもシステムとかそういう領域に移っている。（という予感が何となくある）これとの対比として、「内閣総理大臣麻生太郎」は、システムとコンテンツを兼ね備えた、希有な存在であろう。
ブコメにも書いたけど、この動画は検閲されるのだろうか?という危惧がある。今は、勢いがアホみたいにあるので、勢いで流されてしまうという自治がなされているから、それほど必要としないのだろうけど、他の政治家のニコニコ動画は検閲してナンボみたいなものである。現在、タグまで編集可能の放置ぶりはなかなか凄い。まぁ、これができるのも支持率が５０：５０に近いからなんだけどね。
支持率が落ちてきたら、さすがにこんな大盤振る舞いはできないとおもうけどねｗ。
まぁ、自由民主党は開かれた国民政党っていうわけで、このままの状態を続けて欲しいですね。
上記の動画と併せて、アンケートも実施された。
結構普通で、驚く。支持率は他の新聞社でやっている世論調査とそれほど変わらない。とはいえ、「どちらとも言えない」というのが支持と同等で、不支持といっているのは１１％というのは僕的には新鮮だった。このデータは、単純にそのアンケート結果だけでクロス集計するだけでも、それなり有用なレポートは書けそうだが、ニコニコ動画だと、さらに回答した人のマイリストなどを参照できる可能性を考えると非常に面白い。政治的・選挙的に役に立つのか？とか、分析手法は存在しないとか、そんなの暇人しかやれないよｗｗとかそういう性質のものだけどね。
麻生さんは前々からなんだかんだ言って、ネットとの距離の保ち方が近すぎず、遠すぎず、と比較的上手な政治家だった*2。結構早い段階からHPを開設していたし*3、HPリニューアル後も、日記っぽいものをほんの少し載せるくらいだった。今回の動画にしても、一分という短さは計算されているものだろう。これからは支持率を繋いでいくために、どう上手く距離を保つのかが注目どころですね。
